ここでは不穏な動きを見せる患者さんへの対応についてお話しします。
ずっと疑問だったことについてお話します。それは、不穏患者さんがどうしてマジシャンみたいに器用なのかということ。こればっかりは本当に不思議で仕方ないのです。そんな不可思議な患者さんへの対応とは?
興奮すると手がつけられなくなってしまうこともある不穏の患者さん。
危険がないように抑制帯を使って固定させてもらったり、勝手にオムツを脱いでしまわないようにオーバーオールを着せたりすることがあります。
もちろん、抑制帯を外したり、オーバーオールを脱いだりできないように考えてあるのですが…これが患者さんの手にかかると簡単に外れてしまうことがあるんです。
ついさっき車椅子に固定したはずの患者さんが廊下を歩いていたり、ルート類を外してしまわないように手をベッドに固定したはずなのに5分後には自由の身になっていたり…いったい何をどうしたら数分で脱出できるというのでしょう?
まるで、時おりテレビなんかでやっている脱出マジックを見せられているかのようです。こんな出来事に、いったい私たち看護師はどのように対応すればいいのやら。
ついこの前も、オムツを剥いでしまう患者さんがいたのでオーバーオールを着せて抑制帯で固定しておいた時に、世紀の大脱出を見せられてしまいました。ラウンドに行くとオムツは床に放り出されており、ベッドはおしっこまみれ…。
いつの間に脱いでしまったのか、驚くやら呆れるやらという状況でした。もちろん、すぐに対応しなければいけないのですが、しばし(30秒くらい?)ボーッと惨状を眺めているしか出来ませんでしたよ。
それこそ、こんな脱出劇ができるのは、マギー一門や引田天功のようなプロマジシャンだけだと思っていましたから。
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