一般的に、看護師はカレンダー通りの勤務ではありません。その時々の状況に合わせてシフトが組まれ、時には7連勤・8連勤なんていう地獄を見ることもあります。なので、看護師業界では「看護師のベストセラー1位は勤務表」とささやかれています。
今回は、そんな勤務表にまつわるお話をさせていただきます。
勤務表について揉めるのはいつか。
それは、勤務交代時と年末年始。
今回は年末年始のお話。
テーマはズバリ“病棟で年越しさせられるのは誰か”という大問題。
盆暮れ正月、いついかなる時でも病気の人はいます。病院が大々的に“本日休業”の看板を下げてお休みできるはずがありません。そして、当然ながら開いている以上は病院で働く看護師がいるのです。
入院している患者さんがいるわけですから、ケアする人員が必要なのは当たり前ですよね?となれば、大晦日でも元旦でも誰かしらが犠牲になるのですよ。
看護師には大きく分けて“働いて稼ぎたい派”と“正月くらい休ませろ派”がいます。
だいたいの病院では年末年始は特別手当がもらえるので、稼ぎたい看護師はけっこう好んで出勤してくれる場合もあるんですね。ですが、うちの病院はなぜか“正月くらい休ませろ派”がほとんどの比率を占めていたんです。
ある時、年末年始の勤務希望を見た師長が不機嫌そうな顔で言い放ちました。
「何?元旦は看護師が誰一人いなくなるみたいだけど、それで良いの?」
そう、なんと全員が大晦日~元旦にかけて休みたいという希望を出していたのです。
希望が記された勤務表のメチャクチャっぷりは思い出すだけで笑えます。28日を最後に看護師が2~3人に減り、大晦日の夜には無人になる(笑)で、三ヶ日も2人くらいで回して、4日になった途端20人くらいぞろぞろ登場。「そんなふざけた病院があるか!」とツッコミたくなります。
言うまでもありませんが、元旦に看護師ゼロってわけにはいきません。そこで、勤務表をめぐる戦いが勃発するわけですね。ちなみにうちの病院では、こういう場合じゃんけんで決めます。まあ、強い人弱い人はいても(いるのか?)平等に決められる方法なのでね。
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