こちらでは、看護師の転職にまつわるお話を伺っていきたいと思います。
良い職場に出会うには?転職アドバイス
転職経験があるという看護師さんお二人に“転職を決めた理由”そして“これから転職する人へ向けたアドバイス”を語って頂きました!ちなみに、ご参加いただいた看護師さんのお名前は仮名です。
看護師の転職事情ってどんな感じ?
司会者:
それでは、離職率が高い看護師という職種に付き物の、転職についてのお話を拝聴したいと思います。お二人とも転職を経験なさっているということですが、どういった点に不満を持って転職活動をスタートされたのでしょうか?
金成さん:
月並みで申し訳ないんですけど、最初の職場を辞める時の決め手は職場の人間関係ですね。働いているスタッフ同士に信頼関係が全然できていなくて、何をするのもバラバラって感じでした。もちろん、新人にしっかりと業務を教える人なんて誰もいなくて、いつも“こんな病院に来るんじゃなかった…”と後悔しっぱなしでした。ただ、3年以内の離職はイメージ悪いかなぁと思って、満3年で転職です。あの環境でプリをやるのは大変でしたよ。
葛城さん:
私の場合はいじめですね。プリさんに嫌われちゃって、そのせいで“仕事も覚えてないのに男と遊び回ってる”とか“あの子が看護師になったのはドクターを漁りたいから”とかデマを流されて…。1年目にして職場に居場所を失っちゃいました。暗い話でスミマセン(笑)あ、もちろん噂は事実無根ですよ?
金成さん:
あ~、私が勤めてた病院でもありましたよ。幸い、私はターゲットにされませんでしたけど、同期の子が先輩にいじめられて辞めちゃいました。
葛城さん:
女社会だと、どうしてもあるんですよね~。今勤めてる病院はそれほど酷くないけど、それでも軽くいじめられてる後輩はいますもん。かばってあげたいけど、あんまり目立つと巻き添えになっちゃうし、本当に対応が難しいです。
司会者:
なるほど、やっぱり広義にとらえれば人間関係の問題から転職されたということですね。転職理由では“スキルアップ”とか“キャリアアップ”なんていう言葉が多用されますが、実際にそういった前向きな理由で転職される方って少ないんですか?
葛城さん:
いや、少ないどころか私は見たことないです。もちろん表向きは色々な理由を挙げてますけど、どう見ても建前。やっぱり職場に馴染めなかった子や、人間関係が上手く行っていない子が転職していきます。
金成さん:
うん、人間関係にトラブったりしなければ将来的に師長になれたりするし、そうでなくても給料はだんだん上がっていくし、わざわざ転職するほどの理由にはならないんじゃないでしょうか?
葛城さん:
給料が上がるかどうかは病院にもよると思いますけど、まぁ職場に馴染めているんなら、積極的に転職しようとは考えないでしょうね、普通は。
金成さん:
そうですね。結婚を機会にっていう寿退社だって、本当はずっと辞めたかったっていう看護師がちょうどいいきっかけにしてるだけだし。
司会者:
なるほど、となると転職の大半は人間関係によるものっていうことですか?
金成さん:
少なくとも私が見てきた範囲では、そう思います。
司会者:
では、次に転職した時のお話を聞かせてください。転職活動はどんなふうに行いましたか?
葛城さん:
私は看護師用の転職サイトに登録して、コンサルタントの方と相談しながらですね。職場のいじめがひどかったっていう話もして、その上で離職率が低く問題の少なそうな職場を紹介していただきました。
金成さん:
私の場合、最初は自分で転職先を探したんですが、全然うまく行きませんでした。求人情報は載ってるのに、いざ電話したら“もう募集は終わっちゃいました”みたいな病院もあって、とにかく疲れましたね。結局、まともに転職活動らしいことができたのは転職サイトに登録してからです。
司会者:
やっぱり、転職サイトを使うのがオススメですか?もし、これから転職したいっていう看護師さんにアドバイスを求められたとしたら、どうします?
金成さん:
迷わず転職サイトに登録するべきですね。ハローワークみたいな公共機関は仕事が遅いし不親切であんまり役に立ちませんし、自力で調べるのは負担が多くて大変です。
葛城さん:
できたら、転職に関する悩み相談なんかを気軽に受け付けてくれて、コンサルタントとかエージェントっていう人たちが個別にサポートしてくれる転職サイトが良いですよ。いつでも相談できるっていう状況だと、困ったことがあっても追い込まれないですし。
司会者:
なるほど。となると転職サイトの中でも、特に面倒見が良くてサポート体制が整っているところがオススメということですね。
以上、経験が語る看護師の転職についてのお話でした!
転職ぶっちゃけトークまとめ
やはり、職場の人間関係がもっとも大きなウェイトを占めているみたいですね。
「苦しい現状をひたすら我慢し続けるよりは、転職という道を選んだ方がいい」というのが転職経験者お二人の総意のようです。